HPにアップしていた頃のむかしの話。
記事の情報が古いので、注意が必要。
記事内容が細かい。
手造り感いっぱいの地図。
増富温泉~木賊峠~観音峠
04年6月5日、山梨県韮崎駅から茅ヶ岳広域農道~みずがき湖~増富温泉~木賊峠~観音峠~甲府駅へと走って来た。
実はこのコースは、リンクさせて頂いている山梨の林道事典のりんさんからのお勧めであった。
初めての遠征となるので日が長い夏にしようかと思っていたが、木賊峠からの富士山も見たいと思い天候に恵まれた吉日に出かけた。
韮崎駅~茅ヶ岳広域農道~みずがき湖
前日は最小湿度15%の予報で、休暇を取って行動しようかと思ったが、週末の土曜も天候が良いと判断して早めの就寝。
身延線富士駅始発午前5時22分に乗るために、午前4時20分に起き出す。
そっと、音を出さないように。腹ごしらえを済ませ身支度して、午前4時55分に自走で富士駅に向かう。
最寄の駅は柚木駅だが、富士駅に向かうのには理由がある。
土日限定の一日乗り放題乗車券を利用する為である。
駅で輪行を済ませて、みどりの窓口に急ぐと先客がいる。
時計を見ると午前5時18分。やばいあと4分である。
幸い先客は、用件を簡単に済ませてくれて私の番。
カウンターには一日乗り放題乗車券のパンフが置かれている。
私 「これを下さい。今日は使えるんですよね。」
担当者は新人のようだ。後ろにいる、もう一人が説明している。
切符が機械から出されてから、付属の割引券の説明をしだす。
私は「はいはい」と言って切符を手にすると、改札で印を押してもらって、身延線ホームに急ぐ。
乗車して1分後にアナウンスはされて、ドアーが閉まり走り出す。
こんなに早い時間なのに、学生や何処かに行こうとしている人が乗り込んでいる。
それでも富士宮駅や内船駅、身延駅で、その手前で乗り込んだ人が降りて行く。
市川大門駅を過ぎてからは、学生が断然多くなる。
それも制服の違う女子高生が、声を高らかに盛り上がっている。
みんな友達なんだよね。それでも甲府駅二つ手前の善光寺駅でがら空きとなる。
甲府駅では身延線ホームが中央線下りホームと繋がっているのは、遠い昔のままであった。
まもなく、午前8時16分松本行き普通電車に乗車。
午前8時29分、三駅で韮崎駅に着く。
韮崎駅前はハイカーで賑わっていて、自転車を担いで降りたのは私一人。
トイレを済ませ、早々に組み立て自販機で500mlボトル2本を買って韮崎駅前を走り出す。
午前8時55分、韮崎駅起点。イトーヨーカドー方面に。
これからは、前出のりんさんのガイド通りに行く。
茅ヶ岳広域農道ガード下から、県道27号を行き東中学校前の信号を右折して韮崎昇仙峡線の坂を登る。
登りになって、最初のコンビニで食料補給。いつものように、水分を多めに買う。
韮崎ICまで10%ぐらいの勾配。さらにそのままペダルを漕ぐ。
まもなく左に茅ヶ岳広域農道である。
少し緩やかに、木々が多くなるが日陰は右側にある。
最初のアップダウンで下って行くと、日之城で水田の向こうに南アルプス。下りきった所から、ペダルを漕ぎ出す。
全長330mの、大山トンネルが現れる。
歩道は無いので車が来ないうちに、出口まで走ると明野村の行政区境の標識。
もうひとつ、トンネルを過ぎて、何回かのアップダウン後に目の前に八ヶ岳と南アルプス。
JA農産物直売所の後ろを振り向くと富士山。午前10時5分。
茅ヶ岳フラワーセンター前を過ぎて、黄色マーガレットが道端に。大麦畑の向こうには、茅ヶ岳。
茅ヶ岳広域農道は、南アルプスや八ヶ岳の眺めが良い。
それに田植えの時期で、手前に水田が広がる。
須玉町に入り県道23号線と合流して、塩川の孫女橋から増富ラジウムラインとなる。
午前10時45分、17km。江草に入り、たいして車が通らない。
坂を登り振り返ると、両岸を木々に覆われた塩川の向こうに登って来た道。
すぐに、鳥井坂トンネルの手前の新紅葉橋に出る。トンネルの真上に鳥井峠への道が延びているはずだ。
先には、比志の集落に出る。
再び登り坂で、比志を振り返る。増富小学校やら増富支所が現れ、塩川ダム。
午前11時35分、25km。
塩川ダムの水面は、みずがき湖となっていて左右に橋が見える。
ここで昼食にする。トイレも有り休憩所もある。休みだったが、食堂の設備もあった。
当然自販機も有り、ここでもボトル2本を補給。
増富温泉~木賊峠~観音峠~甲府駅
本谷川午前11時55分、みずがき湖を出る。
長い塩川トンネルを走る。右側には歩道部も有るが、そのまま車道を行く。それだけ車が少ない。
出口で本谷川沿いに走る県道23号は、通行止めで「日向に向かへ」と看板が有る。
登り坂を行くと集落に出る。日向の集落だ。日影へは、峠を超えなければ行けない。
再びラジウムラインに合流して増富温泉の東橋、湯橋。
川底は確かに茶色くラジウムらしい感じだ。午前12時20分。
本谷川沿いは、淵が滝と名称されていたり、石が何かに例えられている。
日受橋には日受淵や、その先には鯨石。
そんな看板をよそに林間の道を登る。道と川の高さはたいして変わらずに、雨量が多くなれば道が冠水すると思うほどだ。
緑の中をもくもくと登って行く。川の清流で水遊びをする若者が居る。
「こんな所で何で」と思うと、みずがき山リーゼンヒュッテが有った。
ヒュッテ前を過ぎてすぐに、一登りで瑞牆山への分岐点に出る。
みずがき林道と観音峠大野山林道の起点である。午後1時丁度。
左に行けば、みずがき林道。直進すれば観音峠大野山林道である。
ここで、年輩の男の人に呼び止められる。自転車で来た事に、びっくりしていたようだ。
韮崎駅から登って来て、これから木賊峠を経て甲府駅まで行くと告げると、これからどれくらいで峠まで行くのか再質問される。
だいたい2時間ぐらいと云い、後は下るだけだから心配ないと付け加える。
彼は瑞牆山荘まで車で行き、歩いて降りて来たようだった。
瑞牆山観音峠大野山林道のゲートは、冬季閉鎖も終わり開かれている。
このゲートの手前に林道の杭があった。ゲートを過ぎて10%の勾配となり、ここまでの、フロントセンターのままペダルを漕ぐ。
路面はコンクリートの表面が剥がされ、通された鉄の棒が剥き出しになっている所もありタイヤに気を使う。
しかし思ったより早く、緩やかになり木賊平に登れた。道の横には水が湿原とも思えるほど、冠水している所もある。
所々大樹が道を暗くする。
まもなく再び10%の標識が現れる事は、検索して分かっていた。
ここで振り返ると瑞牆山と山頂の岩のオブジェが見える。
勾配は再びきつくなるが、それもわずかで池の平林道への分岐点。
ここが木賊峠の入り口の筈だ。午後2時10分、38km。
木賊峠に3人連れの家族が東屋を独占しているが、私は富士山の画を撮りたくて自転車をベンチに立て掛ける。
すぐに、四駆が入って来る。私は残された、おにぎりを口に入れる。
奥さんが山菜の天ぷらを食べるか聞いてくる。私は遠慮せず頂く。
すでに彼らはお腹を満たしたようで、父親は再び山の斜面に山菜を採りに行っている。
タラの芽とウドの天ぷら。初めて外で食べた。
うまかった事を記しておく。四駆の兄ちゃんに記念写真をお願いする。
午後2時25分、木賊峠から観音峠を経て敷島町から甲府駅まで目指す。
道は尾根沿いに下る。どこにも有るような林道。木は低いが眺めは悪い。
開けた所で八ヶ岳が見える。下る一方で途中有るはずの長窪峠は、確認すら出来なかった。
途中で止まっていると、乗用車がたまに登ってくる。
敷島町側は、小規模だが土砂が崩れている。曲岳の登山口近くが、観音峠と思うが自信なし。
ここからは、さらに下りがキツクなり敷島町から登ろうとは思わない。
山から人の気配があるビックホーンキャンプ場が現れると、そこに観音峠大野山林道の杭があった。午後3時20分、53km。
集落が現れてもペダルは漕ぐ事なく速度は増す。
陸沢公会堂の前に面白いオブジェ。こう云う物には、目が無い。
まもなく遥か向こうに富士山。その下に甲府市街が現れる。下まで降りると甲府市街の標識。
甲府市内に入ると甲府駅の標識をナビにして、駅前の信玄候の像の前に。午後4時5分、70km。
身延線富士行きの普通は午後4時12分。間に合うはず無く、次の午後4時47分の特急富士川でVIP並の待遇で帰還。家に午後6時45分。
JR切符の購入の怪
ご存知の方が多いと思うけど、切符を購入する時には目的地まで買わずに乗り越しで下車駅で清算した方が安くなる事が多い。
富士駅~韮崎駅まで通しだと1890円。富士駅~甲府駅1620円+甲府駅~韮崎駅230円。
乗り越して清算した方が40円得となる。
今回は一日乗り放題乗車券2600円+甲府駅~韮崎駅230円+帰りは甲府駅から特急利用で特急券1150円で3980円。
富士駅から普通に乗車券を買って、帰りに特急を使うと4660円。
結果680円節約できた。
木賊峠の立木は、雷で朽ちた。
貴重な画。(当時51歳)←訂正